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第5回滋賀医科大学皮膚科市民公開講座
※許可のない転載はお断り致します。
第1部
演者:生野泰彬
「日焼け止めのすゝめ」
第2部
演者: 高橋聡文
「 塗り薬を使いこなそう
もっとよくなるコツとヒント」
第3部
演者:荒川明子
「 円形脱毛症:毛包への自己免疫反応で毛が抜ける病期」
滋賀医科大学皮膚科の生野と申します。市民公開講座での発表は初めてで至らない点もあったかと思いますが、今後改善してまいりたいと思います。私は、光老化と日焼け止め使用の勧めについてお話し致しました。環境因子によって起こる皮膚老化の代表格である「光老化」について、実際の現象からミクロの世界の出来事まで説明したのち、その予防策としての日焼け止めの重要性についてお話させていただきました。分子メカニズムなどにも少し触れたため、少し難しかったかもしれませんが、皆様からいろいろなご意見や質問などをご頂戴できて幸甚の至りです。今後もいろいろなかたちで、皮膚科学に関心のある皆様のお力になれればと思っております。生野泰彬
滋賀医科大学皮膚科の高橋です。滋賀医科大学皮膚科主催の市民公開講座も第5回となりました。今回は、円形脱毛症や、皆様の日常に深く関わる紫外線との付き合い方など、いわゆる食べ物やくすりのアレルギー以外の話題も取り上げました。41名の皆様がご参加され、会の後のアンケートでも円形脱毛症・光老化へのご意見ご質問を多く頂きました。私は、外用剤(塗り薬)についてお話し致しました。塗り薬は、皮膚科における中心的な治療法ですが、大勢の患者さんがいらっしゃる日々の外来診療の中では、その詳細をご案内するのが難しいところです。「この講演を参考に塗り薬を塗ってみたら、今までより良くなった!」という患者さんがもしおられたらこの上なく喜ばしいことですが、そこまでいかなくても、塗り薬に関心を持って頂くことは、皮膚の病気を克服する第一歩です。今後もいろいろなかたちで、皮膚病でお困りの皆様のお力になれればと思っております。高橋聡文
滋賀医科大学皮膚科学講座の荒川です。市民講座では、円形脱毛症と、円形脱毛症と間違われることが多い様々な脱毛症についてもご紹介しました。円形脱毛症は毛包(毛根)への自己免疫反応がおこり、毛周期が変化して、毛が抜ける病気です。軽症の方は一年以内に治ることが多いですが、広く毛が抜けたり、長年、脱毛を繰り返す方もおられます。また、研究が進んで、使えるようになった新しい治療についてもご紹介しました。病気には、細胞、分子のレベルでなぜおこるのか、まだまだわかっていないことが多くあります。滋賀医大皮膚科では、最新の科学的証拠に基づいた診療を行い、日々の診療を向上させる努力を続け、未来の診療をよりよくするための研究を行っています。病気を実際に経験されている患者さんとご家族からの応援は、私たちが努力を続けるための大きな力になります。今後も、皮膚や毛の病気でお困りの方のお力になれるよう、病気と治療についての情報を提供してまいります。このような対話の機会をいただいて、ありがとうございました。荒川明子
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